43 人の適応性を支える環境知能システムの構築
1.は じ め に
我々は,新学術領域研究「インタラクションデ
ザイン学」のの C02 班として,人─人工物のインタラ
クションのデザインに関する研究を行っている.人工物
にして人がもつ者モデル(者の行を理解・予
するためのモデル)に応じてサービスを行うシステ
ムの設計論を確立する.人─人工物のインタラクション
を,アンビエントモデル(部屋・建物が象) ,身化
モデル(具・車椅子・車・テレプレゼンスロボットが
象) ,者モデル(自律エージェント・ロボットが
象)の三つに分類し,それぞれの人工物の設計論を,人
─人インタラクションおよび人─物インタラクションの
研究でられる見を参考に実現する方法を明らかにす
る.に,車や車椅子を移の具として見る場合や,
擬人化してえる場合があることに目し,使用状況に
よって一の人工物とのインタラクションが異なる可
性も考慮する.本研究では,インタラクションが変化す
ることを鑑み,人工物の使用状況に応じて応に者
モデルを変更する方法についても明らかにする.
人は,相手の心状をみ,応に行し,相手
と円滑にコミュニケーションを行う.物にしても
様であり,時として車やコンピュータといった具に
しても,あたかも心をもつものとして扱うことがしばし
ば見受けられる [Reeves 96].相手の心状をみな
がら行することは,人工物にしても行われるのに
して,人工物から人の心状をみ,それにえる
方法については確立されていない.人と人工物の間で心
状をみ合うインタラクションが実現されたとした
ら,既のユーザインタフェースの枠組みをえ,より
円滑なコミュニケーションや機器の操作環境が構でき
ると期できる.
人と人工物のインタラクションの研究は,古くより行
われ,1980 より国際会議 ACM CHI でコンピュー
タサイエンス・インタフェースデザイン・ヒューマンフ
ァクタ・科学といった観から学際に行われてい
る.また,2006 より国際会議 IEEE/ACM HRI が始
まり,ロボットなど人に近い形で自律に行する人工
物と人のインタラクションに関する研究が行われてい
る.しかしながら,くの研究は,コンピュータソフト
ウェアやロボットを使いやすくするデザインに関して,
人の適応性を支える環境知能システムの構築
Design of Ambient Intelligent System for Supporting Human’ s Natural
Adaption
今井 倫太 慶應義塾学
Michita Imai Keio University.
michita@ailab.ics.keio.ac.jp, http://www.ayu.ics.keio.ac.jp/
小野 哲雄 北海学
Tetsuo Ono Hokkaido University.
tono@ist.hokudai.ac.jp, http://chaosweb.complex.eng.hokudai.ac.jp/
篠沢 一彦 ATR ロボティクス研究所,阪教育学
Kazuhiko Shinozawa ATR Intelligent Robotics Laboratories./Osaka Kyoiku University.
shino@atr.jp, http://www.irc.atr.jp/
大澤 博隆 学
Hirotaka Osawa The University of Tsukuba.
osawa@iit.tsukuba.ac.jp, http://hai.iit.tsukuba.ac.jp/
飯塚 博幸 北海学
Hiroyuki Iizuka Hokkaido University.
iizuka@complex.ist.hokudai.ac.jp, http://autonomous.jp/
硯川 潤 国立障害者リハビリテーションセンター研究所
Jun Suzurikawa Research Institute, National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities.
suzurikawa-jun@rehab.go.jp, http://www.rehab.go.jp/ri/indexj.html
Keywords: adaptation, contingency, human-agent interaction.
「認知的インタラクションデザイン学」